• 作文の書き方

作文力アップのコツ【物語をつくろう】「ブンブンどりむ」がコツを伝授「さくっと書ける文章教室」

2023年10月から月2回、朝日小学生新聞で「ブンブンどりむ」の連載がスタートしました。
その名も「さくっと書ける文章教室」

作文がうまくなりたい小学生に、作文の通信添削講座「ブンブンどりむ」がコツを教えます。
第25回は「物語を作る」がテーマです。

2024年10月3日付の朝日小学生新聞で掲載された記事の中から、エッセンスを取り上げてWEBでも紹介していきます。
※2025年3月27日をもちまして連載は終了いたしました。

物語を作ろう

今回は、テーマや登場人物、あらすじを考えて、組み立てていくなど、物語の書き方を学びます。

4コマまんがのように短くておもしろい話を作ることにちょうせんしてみましょう。

 

 

STEP1 4つの場面を文章にしよう

次のサイ先生、クマちゃん、ブンちゃんが会話をしている4つの場面を文章にするよ。場面に合うように、あとのア~エの文をならべかえよう。

場面1

クマ「宿題のプリントうつさせて」

ブン「しょうがないなあ」

場面2

サイ先生「宿題は出したかな」

クマ・ブン「はーい」

場面3

サイ先生「おや、ブンちゃんのが2まいもあるよ」

場面4

ブン「名前までうつしちゃったの?」

クマ「しまった」

 

 

サイ先生が

「おや、ブンちゃんのが2まいもあるよ」

と言っています。

クマちゃんが

「宿題のプリント、うつさせて」

と言うので、ブンちゃんは

「しょうがないなあ」

とうつさせてあげました。

ブンちゃんが

「名前までうつしちゃったの?」

と言うと、クマちゃんは

「しまった」

と赤くなりました。

サイ先生が

「宿題は出したかな」

と言うと、二人は

「はーい」

と返事をしました。

 

★上の場面を見ながら、ならべかえた文を声に出して読んでみよう。

 

STEP2 題名にあわせてお話をつくろう

4コマまんがのように4つの場面を考えて、「芸術の秋」という題名のお話を作ろう。はじめの場面は説明にあわせて考えてね。

<はじめの場面の説明>

紅葉シーズンを迎え、山は色づいています

ブンちゃんが絵の具と絵筆を持って、キャンバスに向かって立っています。

はじめの場面

ブンちゃんが、きれいに紅葉した秋の山を写生しています。

続きの場面

「芸術の秋。いい絵がかけそうだな」

と、まるで絵かきさん気取りです。

何かが起きる場面

その時、ブンちゃんのおなかがグーっとなりました。

終わりの場面

「あの雲、やきいもみたいだな」

どうやら芸術より食欲が勝ったようです。

 

<ここから問題>

4コマまんがのように4つの場面を考えて、「スポーツの秋」という題名のお話を作ろう。はじめの場面は説明にあわせて考えてね。

<はじめの場面の説明>

運動会でクマちゃんがつなひきをしています。

いま勝負は互角です。

 

はじめの場面

 

 

続きの場面

 

 

何かが起きる場面

 

 

終わりの場面

 

 

 

★登場人物の気持ちがよくわかる会話文も入れて書こう。

問題の答え

STEP1の答え

イ → エ → ア → ウ

ここをチェック

☐ 場面に合う文が選べた

☐ 文を順番にならびかえることができた

☐ オチがわかった

STEP2の答え

(お話の例)

 動物の森小学校の運動会で、

今つなひきが始まりました。

「オーエス、オーエス」

 みんな大きな声で応えんします。

「スポーツの秋ですねえ」

とサイ先生が言った時、つなが

プチっと音を立てて切れました。

「おお、SOS」

とクマちゃんはさけびました。

ここをチェック

☐ 4つの場面が考えられた

☐ まとまりよくお話が作れた

☐ 会話文が使えた

☐ 題名に合う内容で書けた

おわりに

4コマまんがを参考にしたお話作りをすると、想像力のほか、文章の組み立てやまとめ方を工夫する力が身につきます。

※2024年10月3日 朝日小学生新聞に掲載の記事から作成(2025年3月27日連載終了)

※イラストは「イラストAC ミミクリさん」「イラストAC みんなのイラスト工房さん」より

小学生向け通信教育講座「ブンブンどりむ」

どりむ社(ブンブンどりむ)

『ブンブンどりむ』は、「マンガ形式の学びやすいテキスト」と「30年の実績ある、ほめて伸ばす添削指導」で、お子さまたちがこれからの社会で求められる「書く力」「考える力」を基礎から育み、ぐんぐん伸ばします。