- 作文の書き方
2023年10月から月2回、朝日小学生新聞で「ブンブンどりむ」の連載がスタートしました。
その名も「さくっと書ける文章教室」
作文がうまくなりたい小学生に、作文の通信添削講座「ブンブンどりむ」がコツを教えます。
第27回は「こそあど言葉の使い方」がテーマです。
2024年11月7日付の朝日小学生新聞で掲載された記事の中から、エッセンスを取り上げてWEBでも紹介していきます。
※2025年3月27日をもちまして連載は終了いたしました。
今回は、「こそあど言葉」の使い方について学びます。
うまく使えるように練習してみましょう。
次の会話を読んで、下の文の( )にあてはまる言葉を、あとの【 】から選んで入れよう。
ブンちゃんとクマちゃんの会話
ブン「あれもってきた?」(スケッチブック思いうかべながら)
クマ「うん。これだろう?」(手に水とう持ちながら)
ブン「それじゃあないよ」
クマ「どれだよ」
はじめにブンちゃんが言っている
( )とは( )のことです。
クマちゃんの言っている
( )とは( )のことです。
クマちゃんはいきなり
( )と言われたので
( )のことかわからなかったのです。
【 これ それ あれ どれ 水とう スケッチブック 】
★「こそあど言葉」が何を指しているかに気をつけながら読んでみよう。
次の文のこそあど言葉(線が引かれているところ)が何を指しているのかを考えてみよう。
(例)
1 近くに新しいテーマパークができました。
次の日曜日に、そこへ行く予定です。
★「そこ」が指しているもの=テーマパーク
2 「とてもすてきな絵ですね。」
「これは、わたしがかきました。」
★「これ」が指しているもの=絵
3 友だちが転校してしまいました。
あれはとてもショックでした。
★「あれ」が指しているもの=友だちが転校してしまったこと
<ここから問題>
例のように、こそあど言葉を使って、あとの の文を短くしよう。
1 おばあちゃんが、手あみのセーターを
おくってくれました。おばあちゃんがおくっ
てくれたセーターは、とても軽くてあたたか
いです。
短くした文
2 学校の帰り道に急な坂があります。
学校の帰り道にある急な坂は転びやすいので、気をつけましょう。
短くした文
★同じ内容のくり返しになる部分をこそあど言葉にしよう。
STEP1の答え
はじめにブンちゃんが言っている
(あれ)とは(スケッチブック)のことです。
クマちゃんの言っている
(これ)とは(水とう)のことです。
クマちゃんはいきなり
(あれ)と言われたので
(どれ)のことかわからなかったのです。
ここをチェック
☐ 「こそあど言葉」が指しているものがわかった
☐ ( )に入る言葉が選べた
☐ 全部正解だった
STEP2の答え
(解答例)
1 それは、とても軽くてあたたかいです。
2 あそこは転びやすいので、気をつけましょう。
ここをチェック
☐ 「こそあど言葉」が使えた
☐ 短い文に書きかえられた
☐ わかりやすい文章にできた
こそあど言葉をうまく使いこなすことで、同じ言葉のくり返しを避け、簡潔な文章を書く力が身につきます。
※2024年11月7日 朝日小学生新聞に掲載の記事から作成(2025年3月27日連載終了)
※イラストは「イラストAC れもんあめさん」「イラストAC みんなのイラスト工房さん」より