• 作文の書き方

作文力アップのコツ【読書感想文を書こう】「ブンブンどりむ」がコツを伝授「さくっと書ける文章教室」

2023年10月から月2回、朝日小学生新聞で「ブンブンどりむ」の連載がスタートしました。
その名も「さくっと書ける文章教室」

作文がうまくなりたい小学生に、作文の通信添削講座「ブンブンどりむ」がコツを教えます。
第22回は「読書感想文を書く」がテーマです。

今回は読書感想文の書き方でなやんでいるみなさんに、本の選び方や感想文のまとめ方を紹介します。
少しの工夫で書きやすくなります。

2024年8月15日付の朝日小学生新聞で掲載された記事の中から、エッセンスを取り上げてWEBでも紹介していきます。
※2025年3月27日をもちまして連載は終了いたしました。

読書感想文を書こう

今回は、読書感想文を書くことに挑戦します。

書くための本の選び方や書き方のコツを確認しましょう。

 

STEP1 読書感想文クイズ

ブンちゃんがクマちゃんにアドバイスしているよ。正しいアドバイスには○、まちがっているアドバイスには×を(   )に書こう。

 

1.(   ) 課題図書の指定がなければ、どんな本でもいいよ。

2.(   ) 本のあらすじはぜったいに書かなくてはダメだよ。

3.(   ) 作者の言いたいことに合わせてそのまま書くんだよ。

4.(   ) 感想文は自分のこととくらべて書くといいんだよ。

5.(   ) だい名は「○○○を読んで」としないとダメだよ。

 

★○×をつけたら、もう一度、感想文の書き方のコツをたしかめてみよう。

 

STEP2 「はじめ・なか・おわり」で、短い感想文を書いてみよう。

読書感想文を「はじめ・なか・おわり」の組み立てで書くための材料を集めるよ。「はじめ・なか・おわり」の3つを、それぞれ短くまとめよう。

(例)

題名【 ごんぎつね 】

作者【 新美南吉 】

はじめ(心を動かされたところ)

 兵十が、くりをとどけに来たごんを見て、またいたずらをしに来たと思い、かっとなって銃でうってしまったところ

 

なか(自分のこと)

 弟がノートに落書きしたり、プリントをやぶったりしたとき、かっとなってたたいて、なかせてしまった。

 

おわり(考えたこと)

 かっとならず、よく考えて行動しなければならないと思った。

 

<ここから問題>

例のように「心を動かされたところ」「自分のこと」「考えたこと」をメモし、それをもとに短い感想文を書こう。宿題ではこれをふくらませよう。

本の題名【          】

                    

                    

                    

                    

                    

                    

                    

 

★「自分のこと」には、心を動かされたところから思い出した自分の体験を書こう。

問題の答え

STEP1の答え

1() 2(×) 3(×) 4() 5(×

●自分の心が動いた本を選ぶ。

●自分の心が動いたところを取り上げて書く。

●感想文の内容に合わせた題名にすると個性が出る。

※指定の条件がある場合は、合わせてください。

ここをチェック

☐ 3つ以上正解だった

☐ 全部正解だった

☐ 書き方のコツがわかった

STEP2の答え

感想文の例

 本の題名【ごんぎつね】

 兵十はごんがまたいたずらをしに来たと思い、

かっとなって銃でうってしまいました。

 ぼくは、弟がぼくのノートに落書きをしたり、

プリントをやぶったりしたとき、かっとなって

たたいて、なかせてしまいました。

 かっとならず、よく考えて行動しなければ

ならないと思いました。

ここをチェック

☐ 本が選べた

☐ 短い感想文が書けた

☐ 「はじめ・なか・おわり」で書けた

おわりに

「はじめ・なか・おわり」で短い感想文を書く練習をすることで、長い読書感想文を書くための力も身につきます。

※2024年8月15日 朝日小学生新聞に掲載の記事から作成(2025年3月27日連載終了)

※イラストは「イラストAC ミミクリ」および「イラストAC みんなのイラスト工房さん」より

小学生向け通信教育講座「ブンブンどりむ」

どりむ社(ブンブンどりむ)

『ブンブンどりむ』は、「マンガ形式の学びやすいテキスト」と「30年の実績ある、ほめて伸ばす添削指導」で、お子さまたちがこれからの社会で求められる「書く力」「考える力」を基礎から育み、ぐんぐん伸ばします。