- 作文の書き方
2023年10月から月2回、朝日小学生新聞で「ブンブンどりむ」の連載がスタートしました。
その名も「さくっと書ける文章教室」
作文がうまくなりたい小学生に、作文の通信添削講座「ブンブンどりむ」がコツを教えます。
第29回は「身近なものになりきって作文を書く」がテーマです。
2024年12月19日付の朝日小学生新聞で掲載された記事の中から、エッセンスを取り上げてWEBでも紹介していきます。
※2025年3月27日をもちまして連載は終了いたしました。
今回は、身近な物になりきったり、見方を変えて考えたりする文章について学びます。
自分のまわりにある物になりきって「なりきり作文」を書いてみましょう。
次の2つのなりきり作文を読んで、何になりきっているのかを考えよう。( )になりきった物を書いてね。
1 わたしの体は雪でできています。
大きい雪玉の上に少し小さい雪玉が
のせられています。頭にはバケツの
ぼうしをかぶっています。鼻はニン
ジン、目はミカンでできています。
( )
2「もう、おなかいっぱい。」
きょうも、たくさんの本やノートを
おなかにつめこみました。朝、子ども
たちにせおわれて、登校します。
学校につくと、わたしはからっぽに
され、ロッカーに入れられます。
( )
★なりきった物のとくちょうを読み取り、作文のおもしろさを味わおう。
自分以外の何かになりきって作文を書こう。1~3の順に書いていこう。
(例)
1 なりきる物 (えんぴつ)
2 なりきる物のとくちょうと自分のこと
・字が書ける
・けずるとしんがとがる
・書いた字を消しゴムで消せる
・短くなってもできるだけ使う
3 2のとくちょうを入れたなりきり作文
ぼくは、えんぴつです。ぼくを使うとノートや
紙に字を書くことができます。ぼくをけずると、
しんがとがります。ぼくが書いた字は、消しゴム
で消すことができます。ブンちゃんはぼくが短く
なっても、さいごまで使ってくれます。
<ここから問題>
例のように、自分の身の回りにある物になりきって書いてみよう。物から見た自分のことも書いてね。
1 なりきる物( )
2 その物のとくちょうと自分のこと
・
・
・
・
3 なりきり作文
★2で書き出したことをもとに、3で自分のことをしょうかいしよう。
STEP1の答え
1(雪だるま)
2(ランドセル)
ここをチェック
☐ なりきった物がわかった
☐ ( )に答えが書けた
☐ 2つとも正解だった
STEP2の答え
(解答例)
1 テディベアのぬいぐるみ
2・たんじょう日に買ってもらった
・ふわふわ、もこもこ
・チェックのスカーフをまいている
・いつも話しかけている
3 ぼくは、美香ちゃんのテディベア。
美香ちゃんの5さいのたんじょう日に
パパからプレゼントされた。ふわふわで、
もこもこだ。首にチェックのスカーフを
まいている。美香ちゃんは、いつも話しか
けてくれる。とてもやさしいぼくの友だちだ。
ここをチェック
☐ なりきる物が書けた
☐ なりきる物のとくちょうが書けた
☐ 自分のことがしょうかいできた
なりきり作文は、物の特徴をつかんで文章に表す力や、自分を客観的に表す力が身につきます。
※2024年12月19日 朝日小学生新聞に掲載の記事から作成(2025年3月27日連載終了)
※イラストは「イラストAC コンヤさん」「イラストAC みんなのイラスト工房さん」より