- 作文の書き方
2023年10月から月2回、朝日小学生新聞で「ブンブンどりむ」の連載がスタートしました。
その名も「さくっと書ける文章教室」
作文がうまくなりたい小学生に、作文の添削通信講座「ブンブンどりむ」がコツを教えます。第32回は書き出しの工夫の仕方を知り、読み手を引きつける書き出し方を練習します。
2025年2月13日付の朝日小学生新聞で掲載された記事の中から、エッセンスを取り上げてWEBでも紹介していきます。
※2025年3月27日をもちまして連載は終了いたしました。
作文を書くときに、こまっていることはないかな?
書き始めの文がなかなか決まらないこともありますよね。どう書き始めるかが決まると、後はすらすら書けたりするのに…。
今回はいろいろな書き出し方の練習をしてみましょう。
場面にあわせて作文を書くよ。1~3の書き出し方にあう文を、あとの●の中からえらんで( )の中に書きましょう。
場面
クマちゃんとブンちゃんが野原を歩いています。
野原は山のふもとにあり、遠くに大きな山が二つ見えています。野原にはスイセンがたくさん咲いています。
クマちゃんは「きょう、野原に行くとスイセンがさいてました」でいいかな?とブンちゃんに聞いています。
1 ようすから書き出す
( )
2 会話から書き出す
( )
3 気もちから書き出す
( )
●野原は満開のスイセンにおおわれていました。
●満開のスイセンを見て、もうすぐ春なんだなと、心がうきうきしてきました。
●「わあ、スイセンがこんなにたくさんさいている。」
★三つの書き出し方と、クマちゃんの書き出し方を比べてみよう。
節分のできごとを思い出して作文を書くよ。「ようすから」「会話から」「気もちから」の三通りの書き出しの文を書いてみよう。
(例)
1 ようすから
おにのお面をかぶったお父さんめがけて、力いっぱい豆をまきました。
2 会話から
「おには外。ふくは内。」
ぼくは、大きな声で言いながら豆をまきました。
3 気もちから
楽しい豆まきができるので、節分が近づくとワクワクします。
★こんなふうに書き出してあると、続きが読みたくなるね。
<ここから問題>
今年になってからいちばん心にのこっているできごとを作文に書こう。1~3の順番に書いてね。
1 心にのこっているできごと
【 】
2 書き出しの一文
_________________________
_________________________
3 「2」の書き出しに続けて、「1」のできごとをくわしく書こう。
_________________________
_________________________
_________________________
_________________________
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★書き出しは「ようす」「会話」「気もち」のどれかをえらぼう。
STEP1の答え
1 ようすから書き出す
( 野原は満開のスイセンにおおわれていました。 )
2 会話から書き出す
( 「わあ、スイセンがこんなにたくさんさいている。」 )
3 気もちから書き出す
( 満開のスイセンを見て、もうすぐ春なんだなと、心がうきうきしてきました。 )
ここをチェック
□書き出しの文がえらべた
□書き出しの工夫がわかった
□全部正解だった
STEP2の答え
(解答例)
1 一りん車に乗れたこと
2 全神経を集中してペダルをこぎました。
3 全神経を集中してペダルをこぎました。バランスを取りながら、くいっくいっとこぐと、少しぐらぐらしながらも前に進めました。ついに一りん車に乗れたのです。
ここをチェック
□心に残ったできごとが書けた
□書き出しの一文が書けた
□続きの作文が書けた
書き出し方の工夫を覚えると、読み手を引きつける文章を書く力が身につきます。
2025年2月13日 朝日小学生新聞に掲載の記事から作成(2025年3月27日連載終了)
※イラストは「イラストAC しのみさん」「イラストAC みんなのイラスト工房さん」より