小学生の「作文が苦手」にどう向き合う?

小学生の「作文が苦手」にどう向き合う?

人それぞれに得意なこと、苦手なことがありますよね。得意なことには積極的に取り組むものの、苦手なこととなると何とか避けようとしてしまうもの。小学校の学習の中で「苦手なもの」というと、「作文」を思いうかべるお子さまも多いのではないでしょうか。

「原稿用紙を前に、書く手がピタっと止まってしまう」
「夏休みの日記など、文章を書く課題はいつもギリギリまでやらない」
など、作文が苦手なお子さまに、どう関わっていけばいいのかについて考えてみたいと思います。

作文苦手なお子さまとのかかわり3つのステップ

ステップ1 話を聞く

白紙のノートや原稿用紙を前に悩んでいる子どもの姿を見ると、保護者としては何とかしたくなりますね。つい「こう書いておいたら」などと、先回りして声をかけたくなってしまうもの。

まずは、「書けない~」「書くのがイヤだあ」というお子さまの声(声にならない声)に耳を傾けましょう。

「書けないけれど、宿題だから書かなくちゃ」

「書きたいけれど、書きたいことがうまく言葉にならない」

など、やりたいけれど(前向きな思い)、できない(後ろ向きな思い)と、お子さまの中で「思いの綱引き状態」になっていることも多いと思います。その葛藤を認めてあげるところからはじめましょう。保護者が何も言わずにまずは聞くことで、お子さまはその葛藤状態から抜け出すきっかけとなるかもしれません。そこを抜けだせば、実際に「書く」というところに向かう行動が伴ってくる可能性も高くなりますよ。

ステップ2 書く題材を引き出すための声かけをする・ほめる

次は実際に書き出すためのステップです。なかなか書き出せないお子さまには、書く題材を引き出すための声かけをしましょう。「遠足」「運動会」など与えられたテーマを漠然ととらえてしまっているために、書きたいことが見えずに書けないということもよくあります。

「〇〇(行事など)で、真っ先に思い出すのは何?」

「□□のとき、○○さんはどうしたのかな、どう思ったかな?」

などと声かけしてみるといいですね。ここで気をつけるポイントは、細かい内容までアドバイスをしすぎないこと。いったん作文から離れるというくらいのスタンスでちょうどよいかもしれません。保護者との会話を通じて、作文に書きたいことが見つかったり、「あんなことも、こんなこともあった」とアイデアがどんどんふくらんでいったりと、書くことにつながっていきますよ。。

実際に題材を見つけられたり、原稿用紙に書き出せたりしたら、できたこと(事実)をほめることも大切。自分のしたことが認められることで書く意欲につながっていきます。

ステップ3 アウトプットする機会を作る

「作文」は、文を作ると書きますね。文を作るためには「言葉」が必要です。作文というと単に「文を書く」と思いがちですが、「自分の思いを言葉にして伝える」ひとつの表現形式ととらえることができます。学校の行事作文であれば、心に残ったこと(一番伝えたい場面・思い)を読む人に伝えるという側面がありますし、入試等で出題される小論文も「自分の考えを論理的に伝える」ということが求められています。

原稿用紙の前で考え込んでしまって書けないことがよくあるならば、話す機会を作ることからはじめましょう。話すことも「言葉によるアウトプット」です。学校の作文となると、テーマに合わせて書くことが求められますが、日常で話すことなら、話題は自由です。お子さまにとって話しやすい話題(最近あった出来事、感じたこと、腹が立ったことなど、身近な話題)からはじめるといいですね。どんなことがあったのか、どう感じたかなど、保護者の側から聞いてみることで、お子さまの言葉を引き出しやすくなります。普段の生活で、自分で言語化する習慣をつけておけば、書いて表現することへのハードルも下がってきます。日頃の親子のコミュニケーションを増やすことにもつながります。

まとめ

作文が苦手な小学生のお子さまに、保護者の立場でどんなことができるかを考えてみました。作文を「言葉によるアウトプット」「コミュニケーション」ととらえることで、家でもできることが見つかりやすくなるかもしれません。良いなと感じたものがありましたら、ぜひ試してみてください。

2020年度の小学校を皮切りに、中学校、高等学校でも新しい学習指導要領が導入されて、これからの「新しい学力」を養うことになりました。その柱は、「思考力」・「判断力」・「表現力」の3つです。自分の頭でしっかり考えて、判断し、表現することが求められます。

新学習指導要領に基づいて、2025年度より大学入学共通テストも作成するという方向性が出されています。実際、2022年11月に公表された試作問題からも「思考力」「表現力」を重視する方向性が見てとれます。小学生の時期から、生活の中で「〇〇ってどういうこと」「なぜこうなるの」といった家族間の会話をすることは「言葉を使って深く考える土台を作る」ことにつながっていくと感じます。

そうは言っても、家庭だけではなかなか対応しきれないというのも事実。

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ブンブンどりむ編集部

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