最近、小学生の間で“お手紙交換”が人気なのをご存じですか?
スマホやLINEが普及している今でも、小学生同士でお手紙を交換する習慣は根強く残っています。
お手紙交換はただの遊びではなく、文章力や語彙力、表現力を育てる大切な学びの機会でもあります。
しかし、楽しい一方で、保護者が気をつけたいポイントも。今回は、小学生のお手紙交換のメリットと注意点について詳しく解説します。
お手紙を書くことで、子どもは自然と文章を書く練習をすることになります。学校の授業で「日記」や「作文」の課題が出されることがありますが、これらは自由度が高く、何を書けばよいか分からない子どもも少なくありません。一方で、お手紙は「相手に伝える」という明確な目的があるため、子どもにとって取り組みやすいのが特徴です。
また、手紙では「〇〇ちゃんへ」「〇〇より」といった決まった書き方を学ぶ機会になります。敬語や丁寧な表現を使う場合もあり、小学生のうちから文章を書く基本を身につけることができます。
小学生のころにお手紙交換をすることで、子どもは新しい言葉や表現を学ぶことができます。相手に気持ちを伝えるために、より適切な言葉を選ぼうとする努力が生まれます。たとえば、ただ「うれしかった」「楽しかった」だけでなく、「とても感動した」「ワクワクした」といった言葉を使うことで、表現の幅が広がります。
また、相手の手紙を読むことで、新しい表現を学ぶこともあります。普段使わない言い回しや言葉に触れることで、自然と語彙力が増えていくのです。
お手紙は一方的に書くものではなく、やりとりを通じて関係を築いていくものです。そのため、相手の手紙の内容をよく理解し、それに対して適切な返答を考える力が求められます。このやりとりを繰り返すことで、他者とのコミュニケーションの取り方を学ぶことができます。
さらに、手紙では「相手の気持ちを考える」ことが大切になります。たとえば、相手が楽しいことを伝えてきたら、それに共感するような返事を書いたり、悩みを書いてきたら励ます言葉を選んだりすることが求められます。小学生のうちからこうした経験をすることは、子どもの対人スキルの向上にもつながります。
現代ではスマートフォンやタブレットを使う機会が増えていますが、手紙を書くことで手書きの習慣を維持できます。手書きは、脳の発達にも良い影響を与えると言われており、集中力を高める効果も期待できます。
また、手紙を書く際には、誤字脱字がないかを確認したり、丁寧な字を書くように意識したりするため、注意力が養われるというメリットもあります。
お手紙交換を通じて「書く力」や「伝える力」を楽しく伸ばせます。
それでは次にお手紙交換をするときの注意点について解説いたします。
お手紙は基本的に教師や親が添削するものではないため、誤った漢字や文法のまま使い続けてしまう可能性があります。たとえば、「おもしろい」を「おもしろかったです」と書くべきところを「おもしろかったでした」と書いてしまうと、その間違いが習慣化するかもしれません。
また、小学生のお友だち同士の手紙では話し言葉が多くなりがちであり、正しい文章の書き方を学ぶ機会にならないことも考えられます。
お手紙交換は基本的に仲の良い友達同士で行われることが多いため、交流の幅が狭くなることがあります。小学生のうちはお子さまの交友関係が偏らないよう教師や保護者が見守ることが大切です。
お手紙の内容によっては、トラブルにつながることもあります。たとえば、秘密の話を書いた手紙が他の子どもに読まれてしまい、誤解やトラブルを招いたり、悪口や噂話が書かれた手紙が出回ると、いじめにつながったりする可能性もあります。そのため、こちらについても教師や保護者が適度に見守ることが大切です。
小学生のお手紙交換には、文章力や語彙力の向上、コミュニケーション能力の発達など、さまざまなメリットがあります。しかし、一方で誤った表現の定着、学習時間の減少、仲間外れやいじめのリスクなどの注意点も存在します。
お手紙交換を健全に楽しむためには、教師や保護者が適切に見守り、必要に応じてルールを設けることも時には必要です。たとえば、「悪口を書かない」「先生や保護者が読める形でやりとりする」などのルールを設けることで、トラブルを防ぎながら楽しく学ぶ機会にすることができます。
お手紙交換を適切に活用することで、子どもたちは「書く力」と「伝える力」を育むことができるでしょう。
『ブンブンどりむ』では、全学年を通して、お手紙や招待状、年賀状など、さまざまな通信文を書くカリキュラムを用意しています。
「相手に伝わる文章を書く力」や「状況に応じた言葉選び」を楽しく学べるのが特徴です。
さらに、課題シートではブンブンどりむのキャラクターたちへの質問やお手紙を書くことで、遊び感覚で書く習慣を身につけることもできます。
お手紙交換が大好きな小学生にピッタリ!ぜひ楽しく学んでみませんか?
※イラストは「イラストAC Nakasaさん」より
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